レトロ旅えひめ巡り
愛媛県のノスタルジーを求めての旅ガイド。近代化遺産の建造物や農漁村の原風景、いつかどこかで見た光景を紹介していきます。古いえひめを一緒に探してみませんか。
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華麗で優美な堂々たる江戸後期の二重門。(双海町高岸の三島神社)
華麗で優美といわれる見事な二重門。
長い石段を一段ずつ上るにつれて、その姿がどんどん近づいてくる。
こういう舞台装置の中で見るからこそ、美しさが際立つ。
前回に“狛亀”を紹介した伊予市双海町高岸の三島神社。その拝殿に行く途中にある。
夕やけこやけラインをドライブする際は、一度寄り道して鑑賞する値打ちは十分ある。

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江戸後期の天保3年(1832)に、内子の大工・長尾幸之進が建築に着手。
なんと9年がかりで天保12年(1841)に完成した。
山の中腹に位置する、堂々たる神門で、伊予市の文化財に指定されている。  

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参道から拝殿までは300段近い石段を上る。その中ほどの位置に二重門がある。

寺社の2階建ての門は、楼門と二重門に分類される。
楼門は屋根がひとつで、二重門はそれぞれの階に屋根があるものと、覚えておけばいい。
楼門は多いが、二重門は数が少ない。寺社で門を見たときは、屋根をチェックしてみるとまた楽しくなる。

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彫刻は繊細で丁寧な仕事だ。京都の名工がこの彫刻を担当したといわれる。

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門から振り返ると、伊予灘が広がっている。石段の途中でブリッジのようなものが見えるが、これはJR予讃線。

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参道の入り口の鳥居。長い石段が一直線に続く。
傾斜角度のせいか、長い割には意外と苦にならない石段と思った。

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狛犬ではなく、“狛亀”が鎮座する神社。(伊予市双海町)
神社や寺院には、一対の狛犬を配置しているところが多い。
が、ここ伊予市双海町高岸の三島神社の拝殿前にいるのは、犬でも獅子でもなく「亀」。
この「狛亀」は、江戸時代後期に造られた由緒あるもの。
おそらく四国ではここだけの“珍品”。その姿をご覧ください。

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拝殿前に左右一対で、鎮座している。どちらもすごい迫力のある姿。
狛犬と同様に阿吽一対になっている。
向かって左側の狛亀(下写真)は、「吽形(うんぎょう)」で口を閉じている。

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向かって右側のものは、「阿形(あぎょう)」。これは口を開けている。

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どちらも藻が尻尾のようになっていて、グーと持ち上がっている形体。
蓑亀のイメージを膨らませてデザインしたようだ。
台座にも波などを描く、丁寧な作品。

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幾歳月も風雨に耐えてきたことが、見ただけでわかる時代ものだ。
基石には、「安政四丁巳年八月吉祥日」と刻まれている。安政4年とは、江戸後期の1857年。
158年も前の作品ながら、芸術的で、かつ今にも動き出しそうな迫力がある。

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石工の名前も刻まれている。「尾之道石工 喜右衛門」
海の向こうの広島県から、来て造ったか、尾道で造って持ってきたのか。
伊予にはこれを彫れる人材がいなかったのだろうか。
地元の庄屋たちの名前も刻まれており、彼らが奉納したものだ。

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屋根にも亀--。
この神社と亀の由来は、実にドラマチック。
「金の御幣を背にのせた亀が当地に泳いできて、渚を走って森の中に入った。元号が“神亀”と改元された年(724)の正月だった。これを見た住民が社を建てて祀った」(三島神社誌)
以来、この地域を亀の森というようになっている。
この神社の二重門(市指定文化財)も、素晴らしいし、神社から見る伊予灘も美しいが、長くなるので、日を改めて書いてみたい。
なお、狛亀は全国で30数か所にある。多いのは関東、九州、島根県。四国で確認されているのは今のところ、この伊予市の三島神社のみ。
所在地:伊予市双海町高岸1320(松山から:国道378号のふたみシーサイド公園を過ぎて、約1キロの山手にある。国道には神社前のバス停がある)

参考:亀松NET、「いーよ、ぐるっと88」(伊予市観光協会)

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国道11号の「落手橋」から昭和初期の「落出橋」が見える。(東温市)
国道11号の桜三里、落手トンネルそばに一見しただけで「古い」と思える橋がある。
松山方面から右手、滑川渓谷に向かう道に入ると、すぐそこに見える。
コンクリート製の桁橋で、これが落出橋。親柱には「昭和7年6月竣功」と刻まれている。
この時期の桁橋は、特徴のないのが特徴のモノが多い。地味ながら実用本位を貫く。
これも今では、“83歳”のお年寄りになっているが、路線バスの通る元気な橋である。

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この橋の上流が滑川(なめかわ)渓谷。
大きな一枚岩の川床を滑るように水が流れ、四季折々で風景が美しく変わる名所だ。

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ずっしりと重量感のある親柱。その大きさに比べて、橋名の銘板サイズがちょっと不釣り合い?。

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橋の袂は、バスの停留所になっていた。この橋は今でも定期バスの通るメーンルートだ。

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旧道の「落出橋」の向こう側に見える青色の橋が国道11号。ここに架かっている橋が「落手橋」。
隧道は「落手隧道」で、バス停名は「落出」。いったい、どうなっているの?。


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手水鉢を背負う4匹のカエル(伊予市・伊予稲荷神社)
伊予市にある伊予稲荷神社は、愛媛県指定有形文化財の美しい楼門で知られる。
が、今回は楼門ではなく、4匹のカエルにスポットを当てたい。
楼門のすぐそばにある手水舎(てみずや)をご覧ください。
四隅にいて手水鉢を支えているのは、大きなカエルではないか。
全国的にも珍しい形態。こんなの見た事ある?。

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残念ながら、4匹がいつからここにいるかは、はっきりしない。
神社の方にお尋ねしたが、
「史料は残っていないが、昭和15年(1940)の紀元2600年記念行事か、それ以前に造られたモノとみている」。

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ここの神社とカエルとの関係は特段、いわれがあるものではないそうだ。
当時の石工が、手水の水とのつながりから、題材にカエルを選び、独自のモノを造ったと、同神社。
「無事かえる」「福かえる」「生まれかえる」などのカエルの語呂合わせで、カエル像を置く神社も一部にはあるが、ここはそうではないとのことだ。
手を洗おうとしたら、鉢の下からニョキとカエルが顔を出している。面白い手水所だ。

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やっぱり、楼門についても触れておこう。
江戸初期の寛文2年(1662)の建築。3間1戸、入母屋造り、本がわら葺き。和様と禅宗様の様式を兼ね揃え、柱はすべて円柱。伊予の名工、余土の治部(ぢぶ)の作と伝えられ、堂々たる楼門に仕上げている。

(注)手水: 「ちょうず」、または「てみず」と読む。神前や仏前にあって口をすすぎ、身を清めるための水。伊予稲荷神社では「てみず」と読んでいるとの事で、今回は、てみずと表記した。
所在地:伊予市稲荷1231

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国道56号の橋の下に弘法大師が寝ている光景
大洲市の国道56号に十夜ヶ橋(とよがはし)という鉄筋の橋が架かっている。
松山自動車道・大洲Iインターチェンジのすぐ近く。
松山からなら、右手に十夜ヶ橋永徳寺があり、その手前といえば大体分かるだろう。
実は、この橋の下に弘法大師が寝ておられる、だから安眠を妨げないよう静かに通ってほしい橋なのだ。

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この橋が、十夜ヶ橋。頭上に見えるのが松山自動車道で、橋の向こうにあるのが、十夜ヶ橋永徳寺。
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橋の下は、境外仏堂になっており、横たわる大師像が2体安置されている。
橋向こうの十夜ヶ橋永徳寺は四国別格20霊場第8番で、お遍路さんが橋の下の大師にも手を合わせる。

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橋の下の光景がこれ。横たわる大師像などがある。今は、あったかそうなお加持ふとんに包まれる像とその向こう側にレリーフで描かれた大師像が見える。

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なぜ、ここが弘法大師の野宿した伝説の地になったのか?。
それは、今を去ること、およそ1200年前の大同2年(807)のこと。大師は四国を巡っていた。
当時のこの地はまだ未開のままで、日が暮れたが、泊る家はなく、小川に架かる土橋の下で野宿することになった。
その晩、大師は「生きることに悩んでいる人々をすくいたい」と、深くもの思いに浸り、わずか一夜のことであったが、十夜のように長く感じられたという。そして、
『ゆきなやむ 浮き世の人を 渡さずば 一夜も十夜の 橋とおもほゆ』
と詠まれた。
これから十夜ヶ橋の名前がついたといわれ、ここは四国霊場唯一の野宿修行の場となった。
また、お遍路さんが橋の上では杖をつかないという風習は、ここのエピソードから、大師に失礼のないようにとの思いから起こったといわれる。

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☆珍百景「石垣からカーブミラーが生えてきた!」?
今回は「なにこれ珍百景」にしてみた。
ここは、ノーベル賞受賞作家の大江健三郎氏の生まれた内子町大瀬。
彼の母校・大瀬小学校すぐそば。
おお!。石垣からカーブミラーが生えてきている。

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いったい、どんな工法で埋め込んだのか。
良く見ると、あやしいところがある。石でなくコンクリートらしき部分があるような?。

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遠くから見ると、やっぱり不思議な光景だ。
まぁ、世の中、突き詰めて考えない方がいいことも、あるような気が、、。

時には、石垣から、タケノコが生えてくることもあるし。
ここは“森に囲まれた谷間の村”だ。
石垣からポールが生えくるファンタジーの世界、そんなのがあったら、楽しいじゃないか。

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宝珠の代わりに、ウサギが乗ってる石灯籠がある。(伊予市)
神社を巡っていたら時折、変わったものを見ることがある。
ここ、伊予市上野の伊予神社。
赤い鳥居の前に、一対の石灯籠がある。高さ約2メートル、なんの不自然も感じず通り過ぎる。
が、よーく見てみると、てっぺんの宝珠の辺りがちょっと変。
うーん、これはウサギではないか。

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この神社に祭られているのは、月夜見命(つきよみのみこと)・愛比売命(えひめのみこと)。
月はウサギと縁が深い。
昔からウサギは月の化身、神聖なシンボルといわれるから、ここに置かれたのだろう。

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大きな耳、口もおちょぼ口でなかなかの出来栄え。
 
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ずんぐりした姿、しっぽもあって、後姿もかわいい。

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石灯篭の基壇の部分に銘があるが、「明治22、、、、、」ぐらいしか読めない。
明治22年なら、このウサギは、もう120年以上もうずくまって高いところから参詣客を見つめているのだろうか。

所在地:伊予市上野2485 (伊予小学校の近く)*伊予神社は松前町神崎にもあるから、間違えないよう。
参考文献:伊予市誌(伊予市)、「いーよ ぐるっと88」(伊予市観光協会)

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町の入り口を飾る、大正期の橋とは思えないモダンな小松橋(西条市)
町内への入り口に位置する橋は、思い切りおしゃれで、豪華に飾りつけるもののようだ。
金毘羅街道の西条市小松町にある、この小松橋は、その典型的なもの。
親柱の上に高々と、明かりがついている。大正期のモノとは思えないモダンなデザイン。

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土木学会の近代土木遺産のひとつにも選ばれている。
大正15年(1926)2月完成。美しい橋だ。

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親柱も堂々としていて、小松橋の字も誇らしげに見える。

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桁橋だが、桁と桁を結ぶ橋桁はアーチのようなデザイン。その中央部に要石のような装飾物を配置している。
こんなところにも、設計の細かな指示があったのだろう。

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親柱にポールを立てて、そこに明かりを付ける意匠は、西条市朔日市の港橋にも見られる。
港橋は大正10年(1935)竣功の東予で最も古いコンクリート橋だが、おしゃれで、モダンな雰囲気を持つ。
この港橋の要素を受け継ぎ、芸術性をさらに高めたのが、この小松橋といえよう。

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この高欄のデザイン、実に軽やかでリズミカルだ。
かつ、下の写真で分かるように横から見たら、一つ一つが立体的で、すごく凝った造りになっている。
平成元年に補修工事が行われ、高欄などが白く塗られた。これでまた一段と美しさが演出されたように思う。

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長さ28・6メートル、幅員5メートル。完成時には、住民自慢の橋だっただろう。
所在地:西条市小松町新屋敷
(注:「港橋」については、当ブログ2014年4月23日参照)

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