レトロ旅えひめ巡り
愛媛県のノスタルジーを求めての旅ガイド。近代化遺産の建造物や農漁村の原風景、いつかどこかで見た光景を紹介していきます。古いえひめを一緒に探してみませんか。
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転車台と扇形機関庫のある風景(宇和島)
ふるさと・宇和島で、子供のころから気になっていた場所がある。
国鉄(現・JR)宇和島駅の近くにある機関区(現・運転区)だ。
特段、鉄道ファンというわけではないが、なんといっても大きな転車台が動くシーンには、心躍ったものだ。
宇和島を離れて半世紀。両親の墓が、駅近くの龍光院にある関係で、年に数回は機関区そばの踏切を通るのだが、これまで機関区内に入ったことは一度もなかった。
そんなとき、鉄道の日の記念行事で、機関区を公開するという。当日は西条祭りを見に行く予定にしていたが、なぜだか急に心惹かれて、松山から転車台を見に行くことにした。

  DSCF0162.jpg
これが転車台。向こうに見えるのが四国で唯一現存している扇形機関庫。


  DSCF0201.jpg
扇形機関庫は昭和16年(1941)の建造。庫内には4線が引き込まれ、予讃線と予土線で使われている車両が留置される。ここで、仕業検査や保守作業をすることが出来る。

  DSCF0203-001.jpg
内部は殺風景。古いレールを使用した鉄骨造り。レールのなかには「1896」の銘が入ったモノもあるようだが、今回の公開は機関庫内部が立ち入り禁止になっていて、残念ながら銘は確認できなかった。

  DSCF0189.jpg
気動車が転車台に乗る。結構重そうだが、軽々と動いて、回転して行く。
昭和12年(1937)の建造というから、78年前のモノだが今も現役、パワーに衰えなしの元気ぶり。


  DSCF0113.jpg
ここが宇和島運転区の入り口。「安全第一」と書かれたレトロなゲートをくぐって行く。
まずはここで気を引き締めて業務に取り組むということか。

  DSCF0117.jpg
入り口付近にあるコンクリート製の給水塔。
昭和16年(1941)の建造で、SL時代に活躍したという。

遠くで見ていた宇和島機関区を間近で見ることの出来た「鉄道の日ふれあい祭り」だった。多くの親子連れで結構にぎわっていた。子供たちは、ミニ列車に乗ったり、アンパンマン列車を見たりで、とても楽しそう。その一方で、古い転車台や機関庫にはあまり関心がない感じ。貴重な近代化遺産として記憶の片隅に残しておいて欲しい、ちょっぴりそう思った。

参考文献:週刊JR全駅・全車両基地NO.58(朝日新聞出版)、愛媛温故紀行(財・えひめ地域政策研究センター)

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「道の駅ひろた」から、大きな産業遺産が見える。
砥部町の「道の駅ひろた」。
駐車場から、玉谷川を挟んだ対岸の山手を見て驚いた。
コンクリート製の大きな建造物の廃墟が見えるではないか。
あれは一体なんなのだ。確認しないと気が済まない性格だから、早速、廃墟をリサーチ。

<下の写真>「道の駅ひろた」の駐車場そばにある吊り橋「神藤橋」の前付近で、廃墟が見える。写真では分かりにくいけど、山の中腹にコンクリートの橋脚が断ち切れたような大きな建造物があるの、わかりますか。

  DSCF0499.jpg
  DSCF2776.jpg
日を改めて少し別角度で撮影をし直してみた。コンクリート橋が断ち切れた部分、見えますか。

  DSCF2782.jpg
国道379号の東側、高台にあるレストラン「ひろたの森」で撮影したのがこのカット。
奇妙な構造物の姿がよくわかる。

さらに吊り橋を渡って、対岸に行ってみると、全容が見え、正体がわかってきた。


  DSCF0483.jpg
結構大きな、産業遺産だ。

  DSCF0492-001.jpg

  DSCF0484.jpg
そう、これが広田鉱山の跡なのだ。
今残っているのは、コンクリート製の軌道跡とホッパー(貯鉱槽)。軌道は高さ10メートルを超える、怖いような高さだが、この軌道上を手押しのトロッコで鉱石を運び、ホッパーに入れた。そこから必要量を運び出し、鉱石は索道で総津から中山-郡中へと運ばれていた。

  DSCF0488.jpg
ホッパーの取り出し口の金属はすっかりさびて、歳月の経過を物語る。

広田鉱山は寛永3年(1626)ごろに発見された銅鉱山。
明治40年(1907)5月、宇宔(うしゅう)合名会社(宇都宮壮十郎代表社員)によって、鉱区設定され、大正8年(1919)4月からは久原鉱業株式会社と共同経営して、一時は従業員も300人を超え、活況を呈したが、昭和5年(1930)9月に鉱況不良で中止になった。その間、約18万トンの精鉱を生産した(「広田村史」、「四国鉱山誌」)。
これで広田鉱山の歴史が終わったわけではない。戦前から戦後にかけて、幾度となく再開と中止を繰り返す。
戦時中の昭和18年、また、昭和25年、昭和39年と、探鉱が開始されたが、結局出鉱を見ないまま休山した。
なかでも、昭和39年から日本鉱業の手によって行われたボーリング探索では、埋蔵量1,000万トン以上の銅を含有した鉱脈があることが確認され、坑口から1キロメートルも斜坑掘りが進んだというが、残念ながら本格的な採鉱の事業化には至らなかった。

同社は昭和45年(1970)、広田鉱山の閉鎖を決め、それ以降、広田鉱山史の記載はない。
今残る、コンクリート橋、ホッパーは昭和39年に日本鉱業によってボーリングが開始された時に建造されたモノと言われる。

  DSCF2770.jpg
「道の駅ひろた」。この敷地と建物は、日本鉱業の鉱山事務所等を活用している。

  DSCF2771.jpg
道の駅から、鉱山跡の遺産が見えるのだが、広田鉱山の説明板はどこにもない。
今日本で操業している銅山は皆無といわれる。万が一、銅市況の大激変があった時、戦後の調査で別子銅山に匹敵する埋蔵量と言われる広田鉱山が見直される日がひょっとしたら、ひょっとしたら来るかもしれないのだが、、、。

「道の駅ひろた」所在地:砥部町総津162-1

参考文献:広田村誌、日本鉱業名鑑、四国鉱山誌、砥部町誌、広田村観光GUIDE

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南北朝時代の随身立像と、木造の狛犬が置かれている三島神社(東温市)
小さな神社ながらも、文化財の多いのが、東温市則之内乙の三島神社だ。
前回は国指定重要文化財の本殿を紹介したが、続いて、県指定の木造随身立像と市指定の木造狛犬の両文化財を紹介する。
650年余も前の貴重な品なのだが、そのどちらも、入り口の随身門内にあっていつでも見ることが出来る。

  DSCF0046-001.jpg
  (随身門の向かって右側)

  DSCF0047-002.jpg
  (向かって左側)


  DSCF0054.jpg
ガラス越しに陳列されている。ガラスがあるため、ボケてしまっているが、右側の随身像はこんな姿。
随身像といえば、弓矢と刀を携えて、座っている像が一般的と思うが、これは高さ約135センチの立像。
彩色されていて、動きも結構ある。「延文4年(1359)5月」の墨書銘があり、今から650年余前の南北朝時代の作と見られる。
変わっているのは、左右ともに吽形で、口を開いた阿形がいないこと。それに、随身像はほとんど正面を向いているが、この像は通路側に向き合っている。
全国各地にある随身像の中でも、特異な存在。研究に欠かせない貴重な立像といえる。

  DSCF0049.jpg
狛犬はいまでは、石造が当たり前だが、初期の狛犬は木造で、屋外でなく、屋内に鎮座するのが普通だった。
この狛犬には、身体に緑青が残っている。古い木造狛犬は、銀箔を施していたといわれているから、この狛犬も銀箔があったのかもしれない(ただ、塗りは江戸末期に行われたもので、最初は木地の狛犬だったようだ)。
制作年代は、不明ながら、材質や作風から随身像とほぼ同じころ(南北朝時代)で、同一人物の制作ではないかと見られる。愛媛県下の木造狛犬では、伊予豆比古命神社や伊佐爾波神社のものが著名だが、これらは室町期のものだから、この三島神社の狛犬はひよっとしたら、県下最古の木造狛犬かもしれない。前足の力強さといい、実に見事な出来栄えの作品だ。

  DSCF0060.jpg
随身像と木造狛犬がある随身門。昔は茅葺だったが、今は銅板葺きになっている。

  DSCF0042.jpg
おおっ、これは!。ここの随身門にはガラス張りの部屋の隣に、もう一体、相当に古びて傷みが目立つ随身像がひっそり安置されているではないか。
この像はいったいなんだ?。歴史のある神社には、ミステリアスな雰囲気もある。

参考文献:「東温市の文化財」(東温市教育委員会)
 
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