レトロ旅えひめ巡り
愛媛県のノスタルジーを求めての旅ガイド。近代化遺産の建造物や農漁村の原風景、いつかどこかで見た光景を紹介していきます。古いえひめを一緒に探してみませんか。
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大正時代の風格ある登録文化財「三瓶隧道」(宇和)
石と煉瓦で築きあげたトンネルには、永年風雪に耐えてきた独特の風格がある。
97年前の大正6年(1917)にできた傑作が、三瓶隧道。
西予市宇和町から三瓶町に向かう旧道に、今も往時の堂々たる姿を見せている。
国の登録有形文化財で、土木学会の近代土木遺産ではBランクに指定、ぜひ保存してほしいトンネルだ。

  DSCF3238.jpg
まずは、トンネルの“顔”を-。アーチ部分は花崗岩、アーチの左右に立つピラスター(壁柱)も花崗岩を使い、重厚感を出している。壁面は煉瓦で飾り、帯石の上に扁額を掲げるデザイン。派手さはないが、笠石や要石もあって昔のトンネルの前面の造形物はほとんど揃っている。隧道解説の教科書で各部の“見本”に使える感じだ。

 DSCF3245.jpg
苔むして扁額も判読しにくくなっているが、右読みで「道隧瓶三」となっているのがわかるだろうか。
このトンネルのある場所は、宇和町郷内だが、起業者は三瓶村で、宇和よりも三瓶の出資が多いことから、宇和にあるのに三瓶隧道の名前になったようだ。

 DSCF3276.jpg
これが内部の状況。地面と接している部分まで煉瓦のオンパレード。文字通りの総煉瓦巻きになっている。
長さ317メートル、幅4メートル。対向車があれば、入り口で待機することになる。ただし、現在は通行量が少なく、対向車と出くわすことはほとんどないだろう。今も7か所に照明があり、内部もきれいだ。

   DSCF3258.jpg
煉瓦の積み方を見てください。側壁はイギリス積み(長手だけの段と小口だけの段が交互に積み上げられている)、上部のアーチ部分は長手積み(長手のみで構成)となっている。トンネルでは最も多いパターン。
このトンネルには、フレンドル積み(同一の段に長手と小口が交互に配置)の段があると隧道探訪のブログに記載があり、色々な部所で探したが、見つけることが出来なかった。煉瓦トンネルにフレンドル積みが混ざるのは、ごく稀な存在というだけに、この情報は非常に貴重。どのあたりにあるのかをご存知の方は、ぜひご教示ください。

 DSCF3270.jpg
三瓶側の側壁に「大正6年10月竣功」と刻まれている。こんなところに銘板があるのは珍しい。

 DSCF3269.jpg
心配なのは、三瓶側坑口の大きなクラック。このまま放置していたら、前面アーチを形作る迫石などが、剥離崩落する可能性もある。早めの調査とその結果によって補強工事の必要性があるように思う。
  
 DSCF3223.jpg
この三瓶隧道へ向かう道沿いに、地四国巡りの石仏が数個ずつ置かれている。これらも相まって一部で心霊スポットと噂されているトンネルでもある。

 DSCF3281.jpg
こちらは、三瓶側の坑口。苔むしていた宇和側よりも、ちょっときれい。

所在地:西予市宇和町郷内3149。県道30号線の三瓶トンネル手前を右折して旧道(現・260号線)へ進む。しばらく走れば、左手に見えてくる。
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