レトロ旅えひめ巡り
愛媛県のノスタルジーを求めての旅ガイド。近代化遺産の建造物や農漁村の原風景、いつかどこかで見た光景を紹介していきます。古いえひめを一緒に探してみませんか。
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ワンダーランド!今治ラヂウム温泉
「今治には過ぎたるものが三つある。公会堂と今治北高、そしてラヂウム」。

昭和2年(1927年)に完成して以来、今治市民にもてはやされた銭湯、ラヂウム温泉。今治空襲にも耐え、86年を経過した今でも、現役でがんばっている。

IMG_3178.jpg
                (正面からみた今治ラヂウム温泉)
IMG_3185.jpg
            (後部から見ると八角ドーム型の浴室棟やレンガ煙突が異彩を放つ)

 愛媛県下で摩訶不思議な建物を選ぶなら、三本のうちに必ず入るだろう。今まで見たことのないような、何かアンバランスでユニーク。まさに、ワンダーランドの産物と言えまいか。

 なんといっても、気宇壮大な発想から産み出されているのがすごい。大島出身で製材業などで財をなした実業家・村上寛造氏が、孫子の代まで残るものとして、当時大阪にあった一大娯楽施設の市岡パラダイスの千人風呂を今治に持ってこようとしたのだ。業者も大阪から呼び、3年がかりで作り上げた。鉄筋コンクリート造り3階建てのダンスホール付きの大衆浴場が昭和2年にできあがった。

 今は、鉄筋コンクリート造りてなんてどこにでもあるが、日本で最初に造られたのは、明治42年(1909年)のこと。愛媛での鉄筋コンクリート造り3階建ては、大正11年の萬翠荘(松山)=国の重要文化財=が、今も残るものとしては最も古い。

 このあと、3階建て以上の鉄筋コンクリート造りをみると、一部3階建ての石崎汽船本社ビル(同)=登録有形文化財=が大正13年にできている。今治のラヂウム温泉の昭和2年建築は、県下で3番目の古さであり、近代化遺産として、文化財クラスであることは間違いない。ちなみに、愛媛県庁(同)は昭和4年にできている。
 余談になるが、ラヂウム温泉を除く、萬翠荘、石崎汽船、県庁の建物は、木子七郎の設計。彼こそ、愛媛における鉄筋コンクリート造りのパイオニアである。
 
 鉄筋コンクリート造り3階建てが幸いして、今治空襲の火災からも被害を免れ、また外地からの復員兵がこの建物をいわばランドマークにして、家路を探したとも伝えられる。

 元祖の大阪の千人風呂は昭和9年(1934年)の室戸台風で被害にあって、わずか10年で閉鎖したが、このラヂウム温泉は、今も銭湯として営業中。2階のダンスホールは、バレエ教室に替わっている。3階部分は昭和40年代に宿泊施設に改造されたという。創業者の希望通り、孫の世代まで残ったが、これからも、ぜひとも保存しておいてほしい建物である。
(写真撮影:平成25年3月2日)
所在地:今治市共栄町4丁目2-8

参考文献:愛媛温故紀行(えひめ地域政策研究センター、アトラス出版)




 
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