レトロ旅えひめ巡り
愛媛県のノスタルジーを求めての旅ガイド。近代化遺産の建造物や農漁村の原風景、いつかどこかで見た光景を紹介していきます。古いえひめを一緒に探してみませんか。
プロフィール

まくり王

Author:まくり王
FC2ブログへようこそ!



最新記事



最新コメント



最新トラックバック



月別アーカイブ



カテゴリ



訪問No.



検索フォーム



RSSリンクの表示



リンク

このブログをリンクに追加する



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



QRコード

QR



国道のそばに鉱山跡の大きな産業遺産が残っている。(砥部町)
前回書いた砥部町の銚子滝の入り口に、大きな産業遺産が残されている。
このコンクリート製の建造物は、何でしょう?。
ホッパーという、鉱石などを一時貯蔵しておく施設で、鉱山用なら「貯鉱庫」ともいう。
近くにあった銚子滝鉱山から、硫化鉄の鉱石が、索道でここに運び込まれ、トラックで郡中港へ搬送された。
中予では有数の鉱山として繁栄した、その夢の跡がこれだ。

  DSCF2895.jpg
  DSCF2871.jpg
この砥部町(砥部、広田)や伊予市(伊予市、中山)、内子町の一帯は、明治から昭和にかけて開発された数多くの鉱山跡が残る、知る人ぞ知る鉱山地帯。銅と硫化鉄鉱がメーンで、あと金、銀、マンガン、アンチモニーなどを産出する。一攫千金を夢見るつわものどもが、東京、大阪、岡山、松山、西条、保内、砥部など各地から集まってきた。

彼らの“夢の跡”が、今も山奥に残る。各所に崩れかけた坑口を見いだすことが出来る。いや、山に入らなくても国道のすぐ近くに大きなホッパー跡が、砥部町で2か所も見ることが出来る。
そのうちの1か所が、この銚子滝鉱山(銚子ヶ滝鉱山)の跡だ。
なんの案内板もなく、かつての繁栄がうそのよう。今では崩壊を待つかのような廃墟となっている。

  DSCF2873.jpg
ホッパーは、下部に漏斗のような構造を持ち、底に取り付けた蓋を開け閉めすることによって鉱石の必要量を落下させる。
今は、金属製の蓋がなくなり、大きな穴があいている。鉄筋コンクリートにも老朽化の波が。

  DSCF2852-001.jpg
ホッパーの横に、鉱石置き場が整備されていたようだ。間仕切りも一部壊れている。
坑口は、ホッパー上部の山にあり、そこから索道で硫化鉄鉱がここへ運び込まれていた。
山の斜面に沿って、上に登ってみたのだが、傾斜がきつくて足元がズルズル。転落の危険を感じて登坂は断念した。

  DSCF2870.jpg
写真下部のコンクリートがホッパー跡。中央部のやや上に見えるのが現在の国道379号の万年トンネル口。つまりこのホッパー跡は旧道にあり、今はトンネル口へは行き止まりになっている。鉱石の入っていた場所には、雑木が我が物顔で繁殖していた。

銚子滝鉱山:大正7年(1918)に大阪の藤野勝太郎が現在のダムサイト付近で露頭を見つけたのが始まり。採算面から試掘、休坑を繰り返し、鉱業権は次々転売された。本格的に開発されたのは、昭和23年(1948)に大前兵治(大阪)らが買収してから。選鉱場を増改築するなどして、増産に努め、特に昭和31年から6年間は、毎年3万5千トン以上を出鉱。一時は従業員が50-60人もいて、繁栄したのだが、硫化鉄鉱の市況の悪化、鉱床の劣化などで、昭和37年(1962)休山した。銚子滝鉱山の全出鉱は約32万トンに及び、中予では広田鉱山に次ぐ規模だった。

参考文献:砥部町誌、中山町誌

にほんブログ村 地域生活(街) 四国ブログ 愛媛県情報へ
にほんブログ村

愛媛県 ブログランキングへ
スポンサーサイト


コメント

懐かしい風景を偶然見ることができました。
祖父も父も亡くなりましたが、父を連れて何度かダムまで行ったこともあります。
私も、2歳くらいまで山で生活をしていたようです。
今は、何も残っていませんが、叔母が鉱山の絵を持っています。
[2016/01/31 14:26] URL | 大前です #- [ 編集 ]

大前さまへ
コメントありがとうございました。

銚子ダムや付近の鉱山のあった山々、今は本当に静かですね。
目を閉じても、掘削の機械や運搬のトロッコは浮かび上がらず、
ここに鉱山の人々の生活があったとは、とても信じられないほど。

歴史を知る”語り部”は、年を追って少なくなり、例えば、広田鉱山にしても、往時の鉱山作業や繁栄ぶりを知る人は、ほんのわずかになっています。
「鉱山の絵」も貴重な資料と思います。
何かの機会に、ぜひ発表していただきたいと思っています。
[2016/01/31 20:32] URL | makuriou #- [ 編集 ]


コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバック URL
→http://makuriou.blog.fc2.com/tb.php/191-066b51f6
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)