レトロ旅えひめ巡り
愛媛県のノスタルジーを求めての旅ガイド。近代化遺産の建造物や農漁村の原風景、いつかどこかで見た光景を紹介していきます。古いえひめを一緒に探してみませんか。
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「市境の駅」JR喜多灘駅は、暗渠に珍しいモノが隠れている。(大洲市)
伊予市から長浜方面へ、伊予灘沿岸を走る通称“夕やけこやけライン”は、快適なドライブコースとしても知られる。
その途中のJR喜多灘駅へ、ちょっと立ち寄って、珍しいモノを見てみませんか。
ここは駅の敷地が伊予と大洲の両市にまたがるという、JR四国で唯一の特異な駅。
その境界を流れる横松郷川の暗渠には、流れに沿って中央部にコンクリートの境界壁が造られている。
壁を築かなくても、川の中央が境界と誰でもわかると思うのだが、よほど几帳面な人が設計したのだろうか。

  DSCF3002.jpg
  DSCF3005.jpg
開業したのは、今から80年前の昭和10年(1935)10月。当時で言うと、境界壁の右側が喜多郡長浜町(現・大洲市)で、左側が伊予郡双海町(現・伊予市)だった。
だから合併前は、「郡境の駅」といわれたそうだが、今は「市境の駅」となった。

実はこの境界壁、完成時は今の倍ぐらいの高さがあったという。
途中で、水害があったため、半分ぐらいに切り落としたのが、今に残る姿。

  DSCF3011.jpg
暗渠の横にある水色の建物は、駅舎ではありません。これはトイレ。
ここに駅舎もあったのだが、撤去してトイレを整備、残りは更地のままとなった。
昔も今も、乗客は右側に見える急な階段を上ってプラットホームへ行く。
暗渠の上にクロスする形でホームが造られ、昔は郡境を示す標識も立っていたという。
この路線は山が迫り、平地の狭隘な場所ばかり。かろうじて郡境に駅用地を見出したのだろう。

  DSCF3014.jpg
これが今のプラットホーム。単式ホーム1面1線だから、列車の行き違いはできない。
完全無人駅になっているが、もちろん開業時は違っていた。
駅員が常駐し、島式ホーム1面2線を持ち、行き違いのできる駅だった。腕木信号機もあった。
それが、伊予市の向井原から山回りで内子へ行く路線の開業(昭和61年3月)によって、喜多灘駅を通る本数が激減。
それに伴い、海側の線路が取り除かれた。今もその線路の跡が、空き地となってホーム沿いに続いている。

  DSCF3013.jpg
これがホームに沿っていた線路が撤去された跡地。海側には桜が植樹されていて、春には満開の桜花が楽しめる。
さらにここから美しい伊予灘を眺めることもできる。

  DSCF3027.jpg
階段を上った所から下の駅舎があった更地を写してみた。いかにも狭い土地だ。
旧駅前の道が旧道で、見える橋が「倉根橋」。海側を走っているのが国道378号で、そこには「新倉根橋」が架かっている。
倉根橋の伊予市寄りの山手角地に大きな民家がある。ここが乗車切符の委託販売が行われていた商店だったのだが、今は空き家になっているよう。駅前のにぎわいは、いつからなくなったのだろう。

国鉄の予讃本線(現・予讃線)の下灘-長浜間が開通した昭和10年10月にその途中駅として出来たのが、この喜多灘駅。
松山-大洲間が1本でつながった記念すべき年。
今は、どこか寂しげで、暗渠の境界壁など、貴重な近代化遺産が残る駅となった。
だけど、春は桜が見事だし、あと、一部アジサイの群生があったので、もっと増やすことが出来れば、アジサイの駅にすることもできる。町おこしの材料として、これら財産を活用することはできないものか。まずは、案内ボードを設置することからスタートしたらいいと思うが、、。ドライブ客やサイクリストも多く通る道のすぐそば。ぜひ喜多灘駅の近代化遺産に光を当てて欲しい、気がする。

*敷地は両市にまたがるが、駅の正式な所在地は、かつて駅舎のあった方、つまり大洲市長浜町今坊だ。

  DSCF3031.jpg
駅の案内標識がないので、国道を走っていたら、つい通り過ぎてしまいそうになる。松山からの目印は、写真の通り、「大洲市」の大きな境界標識。この山手にあるのが喜多灘駅だ。

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コメント

駅のホームに市境が通っているだけでも珍しいのに、
ホーム下には川が流れていて、中央には境界線を示す壁まで作られているとは。
面白いですなぁ~
[2015/07/07 22:50] URL | 犬山コベジ #EcuZKmTg [ 編集 ]


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