レトロ旅えひめ巡り
愛媛県のノスタルジーを求めての旅ガイド。近代化遺産の建造物や農漁村の原風景、いつかどこかで見た光景を紹介していきます。古いえひめを一緒に探してみませんか。
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レンガのフランス積みを探そう!
どこか懐かしさを覚えるのが、レンガ造りの建物。
どれも同じ図柄に見えるけど、実は積み方ひとつでデザインが違っている。
積み方の知識を学んでいると、もっと深い楽しみを味わうことができる。
まずは、下の写真をよく見て、上部と下部で積み方が違っていることが分かるだろうか。


IMG_3231.jpg
     (上部と下部で積み方の違う、貴重な外壁を持つ旧大洲商業銀行=現おおず赤煉瓦館)

          EPSON005.jpg

 違いがわかっただろうか。上部の積み方は、レンガの長手だけを積んだ段と小口だけを積んだ段を一段おきに積んでいる。これが、「イギリス積み」という方式で、県下のレンガ建造物の大部分を占める。そして、下部の方で色が濃くなっている部分の積み方が「フランス積み」という方式だ。よく見るとわかるが、一段に長手と小口を交互に積んでいる。この建物は、旧大洲商業銀行(現おおず赤煉瓦館)で、ひとつの壁面に、なぜかイギリスとフランスの2つの積み方が混在している珍しい建物だ。

 レンガの代表的な積み方は、4つある。上図の通り、①イギリス積み②フランス積み③長手積み(長手のみを千鳥に積む)④小口積み(小口のみを千鳥に積む=ドイツ積みとも言う)。*注1

 積み方の歴史は、日本では一般に明治初期はフランス積みが多く用いられたが、その後は大部分がイギリス積みに変わっていった。フランス積みは優美なのに対し、イギリス積みは堅固で経済的なのが特色、つまり合理主義が美しさを押しのけて広まっていったということだ。

 レンガ建造物は、明治から大正にかけて文明開化のシンボルのように全国に広がったが、関東大震災(大正12年=1923)で耐震性のなさが暴露されたのを契機に煉瓦からコンクリートへ、建材が交代していった。

 まだ、県下には明治から大正期のレンガの建築物や塀、橋脚、煙突などが残っている。レンガの建造物に出会ったら、ぜひ積み方をじっくり見て欲しい。そして、フランス積みを見つけたら、“バンザイ”だ。なにしろ県下でのフランス積みは、このおおず赤煉瓦館と八幡浜市保内町川之石の菊池家(「西のおやけ」=廻船問屋)のレンガ塀しか、一般的には知られていないのだから、ひょっとしたら新発見があるかも。

                       IMG_3239.jpg
                     (おおず赤煉瓦館の中央部壁面、色が変わっている部分にご注目を)

IMG_3000.jpg
【イギリス積み】赤レンガ倉庫として知られる旧東洋紡績川之石工場原綿倉庫

IMG_3070.jpg
【フランス積み】八幡浜市保内町川之石の菊池家の塀

(写真撮影:おおず赤煉瓦館・平成25年5月23日、八幡浜市保内町の菊池家・平成25年5月13日)

注1:フランス積みは、フランドル積みというのが、正確な名称。しかし、明治時代に誤訳されたフランス積みが日本では一般的に使われている。積み方には、他にアメリカ積み(長手積みを3-5段して、小口積みの段を一段入れる)、オランダ積み(イギリス積みの角に使うレンガサイズによって、オランダ積みとして分類する分け方もあるが、一般にオランダ積みを含めてイギリス積みと称する)などがある。

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コメント
ほほう
よく調べておりますな〜。
[2013/06/11 21:27] URL | ドーガー #- [ 編集 ]


ありがとうございます。ぜひ、また見てください。
[2013/06/11 22:43] URL | ドーガー様 #- [ 編集 ]


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