レトロ旅えひめ巡り
愛媛県のノスタルジーを求めての旅ガイド。近代化遺産の建造物や農漁村の原風景、いつかどこかで見た光景を紹介していきます。古いえひめを一緒に探してみませんか。
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長浜の豪邸 “百帖浜屋敷”を見る。
大洲市長浜での観光は、長浜大橋だけではない。
実は、その橋の近くにもうひとつ、PR不足ながら、穴場の見どころがある。
その名を、国登録有形文化財の「末永家住宅」という。
住宅の愛称を“百帖浜屋敷”といい、百帖座敷と旧主屋の2つが文化財に指定されている。
明治・大正期の長浜きっての資産家の住宅だけに、座敷の広さと豪華さは一見の価値ありだ。

  DSCF0267.jpg
 (百畳座敷の、床の間のある部屋。右側のふすまを取り外すともっとワイドな部屋に。シャンデリアのある合板折上げ格天井は見事)
            DSCF0273.jpg
 末永家は、回漕業で財をなした。明治期には、「商売では一切損をしたことがない」と豪語した末永四郎平(すえなが・しろへい)(1862-1940)が事業をさらに発展させた。

 彼は、回漕業のほか、伊予長浜銀行取締役頭取、伊予木材取締役にもなり、地域の経済界のドンとなる一方、町議5期、さらには町長急逝時には名誉町長になって、政財界で活躍した。また、さまざまな慈善事業や育英事業にも資金を提供した篤志家でもある。町長を辞める際には、「役場を建てるけん、ひかせてくれ」と関係者に頼み込み、当時のお金で1万円を出して役場を建てたエピソードも残っている。
 
 末永家の住宅は、約470坪の広い敷地に、旧主屋、新宅、百帖座敷、蔵などが建ち並ぶ。茶室もあったが、老朽化に伴い解体されて今は更地になって、地区民の憩える広場となっている。
  DSCF0254.jpg
           (百帖座敷の建物全景。手前の更地の広場が茶室のあったところ)
 まず、百帖座敷から見てみる。ここは無料で内部も公開されているから、じっくり当時の息吹を感じることができる。建築年代は、大正から昭和初期、襖絵に昭和2年の記述があるから、その頃の建物だろう。座敷だけのために建てた、いわば接客用の施設。“百帖”と言われているが、これは広いことを形容して使っているもので実際の畳の数を数えてみると、18畳の間が2つ、それに隣接して5畳の間がある。襖をはずして大広間にしたら、41畳敷きになる。それでも広いのは間違いない。庭側は、廊下をはさんでガラス戸になっていて、庭をめでることもできる。建築時は、渡り廊下で茶室ともつながっていた。
DSCF0260.jpg
            (松と竹を描いた襖絵。ここに昭和2年の記述がある)
                     DSCF0261.jpg

 内部で特に目を引くのは、天井。合板による折上げ格天井となっていて、中央にはなんとシャンデリア。和風の中に洋風を持ち込んでいる。床の間の奇木や、松、竹を描いた2つの襖絵も鑑賞ポイントか。

 この建物、座敷だけのために建てられている大きな“箱”の座敷屋敷だ。末永家の接客用施設だったと言われているが、地元の祭りや敬老会などの集会所としても利用されたという。接客用だけの用途にしては大きすぎることから、当初から地域の集会所として使うことを考えていたのではないかと思われる。
  DSCF0240.jpg
            (格子付き窓、黒漆喰の壁、なまこ壁ーー商家らしいたたずまいだ)
 もう一つ登録文化財に指定されているのが、通りからも異彩を放つ末永家の旧主屋だ。同家住宅の中で最も古く、明治17年(1884)に建築された。土蔵造り2階建て、1階は末永商店の店舗兼住宅、2階は当初は物置だったが、後に天井を張り、居住空間に変更されている。1階の格子付き窓、2階の黒漆喰の壁、なまこ壁など、内子の町並みで見かけた光景を思い出させる風格のある商家だ(旧主屋の内部は非公開)。

 この建物は、平成16年(2004)に旧長浜町に寄付された。老朽化に伴う雨漏りなどが目立っていたが、大洲市が修復、一部解体工事を行い、平成23年(2011)工事が完成、公開されるようになった。

 公開は、年末年始(12月29日から1月3日)を除き、午前9時から午後5時まで無料。駐車場4台分あり。
*同施設は通常はガイドなし。ただ、長浜のボランティアの会がガイドできるときはガイドする。1週間前に予約必要。希望の方は、窓口の大洲市・長浜支所地域づくり係(電話0893-52-1198)へ。

末永家所在地:大洲市長浜甲309-2。(長浜大橋の西側、長浜郵便局から徒歩約2分)
問い合わせ:大洲市教育委員会生涯学習課  電話0893-24-1735

参考文献:長浜町誌、「愛媛県の近代和風建築」県教委 

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