レトロ旅えひめ巡り
愛媛県のノスタルジーを求めての旅ガイド。近代化遺産の建造物や農漁村の原風景、いつかどこかで見た光景を紹介していきます。古いえひめを一緒に探してみませんか。
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今も威厳に満ちた旧制松山高等学校の講堂
大正デモクラシーの風が吹く大正8年(1919)、愛媛の県都・松山に旧制高等学校が誕生した。

この学校の講堂は、開校には間に合わず、3年後の大正11年(1922)に完成し、第1期生の卒業式に使われた。
「章光堂」と名づけられ、90年余たった今も“現役”で、愛媛大学付属中学校の講堂として使われている。
外観のみならず、内部にも、ギリシャ・ローマ時代やルネッサンス期の装飾を施し、荘厳な雰囲気で、風格さえ漂わせている。
国の登録有形文化財になっているのも当然だろう。
DSCF1531.jpg
木造2階建て、延べ床面積744平方メートル。外壁は薄いウグイス色のドイツ下見板張り。玄関の車寄せには、ギリシャローマ時代のトスカナ様式の8本の円柱が屋根を支える。窓は縦長の上下開閉式が整然と並び、中央の窓の半円形や小さな屋根のひさしもおしゃれな感じがする。
      DSCF1417.jpg
講堂に入ると、気持ちが自然とピーンとする空気にあふれている。高さ8・5メートルの吹き抜け。コの字型の2階ギャラリーは20本の白い円柱が並び、ステージ正面には三角形のぺディメントが威厳を持たせている。
設計者は、文部技官の鳥海他郎と推定されているが、それを証明する文書は残っていない。
松山大空襲(1945年7月26日)の際には、松高生がバケツリレーで焼夷弾を消し止めたため、他の施設は全焼したがこの講堂だけは残ったといわれる。

一般に「章光堂」と名付けられているが、実は、いつだれが命名したかはわかっていない。戦前は講堂と呼んでいたというが、今、入り口に「章光堂」の額がある。それには「昭和丁亥年 能成」と書かれている。丁亥(ていがい)の年は1947年で、能成とは松山出身の教育者・安倍能成(1883-1966)と思われる。彼が命名した可能性もあるが、確証はまだないという。

DSCF1418.jpg
こんなところにも細かなデザインが見える。
DSCF1436.jpg
階段の親柱にも独自の装飾が施されている。
DSCF1431.jpg
2階ギャラリーの一角に同校の資料室が設けられていて、歴代の校長写真や辞令など、学校の歩みのわかる資料が展示されている。

この建物は、その後、新制の愛媛大学文理学部講堂を経て、昭和38年(1963)から愛媛大学教育学部付属中学校の講堂として今も使われている。今までに約15,000人の学生・生徒がここに集ったという。
旧制松山高校は、文化人や政財界人を多数輩出した。主な方々は、中村草田男(俳人)、奈良本辰也(歴史学者)、早坂暁(作家・脚本家)、桧垣徳太郎(郵政大臣)、宮本顕治(日本共産党委員長)、高橋吉隆(アサヒビール社長)、田坂輝敬(新日本製鐵社長)ら、あまりにも多すぎて列記できない(肩書は当時)。すごい学校だったことが分かる。

*旧制高等学校=最終的には全国に39ある。まず明治期にできたのが1-8高(東京、仙台、京都、金沢、熊本、岡山、鹿児島、名古屋)で、高校名を数字で表記したため、ナンバースクールと呼ばれた。このあとは、数字ではなく、校名に地名を付け、ネームスクールといわれた。旧制高校と帝大の定員が見合っていたため、ほとんどが旧制高校に入れば帝大にも入れることになる。このため、在学中の3年間は自由で、のびのびと青春を謳歌でき、これが人材を育てた一因との指摘もある。

章光堂所在地:松山市持田町1丁目5-22 愛媛大学付属中学校内

参考文献:「愛媛県の近代化遺産」(県教委)
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